Kata-ism 「型」と「型の自由について」
The Haiku Project では俳句の「型」を重視しています。
ー以下、黛まどか・サンパウロ俳句ワークショップ講義より抜粋ー
俳句に限らず、日本の伝統文化のすべてが「四季の移ろい」と「型」を基本に成り立っています。
「型」があってこそ、言葉と言葉が足し算ではなく掛け算になり飛翔し、深く広い世界を表現することができます。
たった17音でも句によっては壮大な情景をうたうことができます。これが「型の自由」です。
有季 – Seasonal Word
季節への挨拶、季語を詠む、ということです。
日本人は、暮らしの中で四季の移ろいに心を寄せ、自然を愛でて暮らしてきました。
春には桜の花見に行き、夏には蛍を、秋には名月や紅葉、虫の声を愛で、冬には雪景色を楽しみます。
俳句は「季節の詩」であると言ってもいいでしょう。
定型 – 5・7・5 form
俳句には定型575のリズムがあります。
俳句は「俳諧の連歌」の発句が独立したものですから、発句は575、俳句は575で詠みます。
切れ – Kire
「切れ」は、意味や調べの「切れ目」のことを言います。
切れを入れることによって、句に断絶・空間がもたらされ、感動や余韻をより深める効果が生まれます。